生チョコで失敗しないための基本

チョコレートは細かく刻む、チョコレートをゆっくりていねいに溶かすという2つのポイントで失敗を防ぐことができます。

生チョコは分離しないようにすることが重要です。分離させないためにチョコレートと生クリームをていねいに合わせます。生クリームを牛乳で代用すると、チョコレートの脂肪分とうまくなじまず分離しやすくなるため、代用は避けます。

チョコレートを細かく刻む

生クリームと合わせた時に溶けやすいよう、細かく刻んでおきます。できるだけチョコレートに負担をかけないようにすることで、口当たりのよいなめらかな生チョコに仕上げることができます。

温めた生クリームの熱でチョコレートをていねいに溶かす

チョコレートと生クリームを合わせる前に、生クリームを何度も温め直す必要がないように、はじめにしっかり温めておきます。チョコレートを加えてからは、できるだけゆっくりていねいにまぜることで、気泡が入らず口当たりのよい生チョコになります。

左:生クリームを十分温める(沸騰する直前)右:泡立てないようゆっくりていねいに混ぜる

分離してしまったら

分離の原因

生クリームとチョコレートが分離してしまう原因には以下のようなものがあります。

・生クリームを煮立ててしまった

・生クリームの量が分量通りでなく、少なかった

・チョコレートと生クリームを合わせた後、時間をおかずに混ぜてしまった

・チョコレートやボウルの温度が低すぎた

・水が入ってしまった

分離してしまったら

以下の方法でリカバーできる場合があります。

①生クリームを追加する

かるく温めた生クリームを少量(小さじ1くらい)加えて泡だて器で混ぜます。

②湯せんにかける

湯せんに10秒程度かけて外し、混ぜます。

上記方法①、②を何度か繰り返しても解決しなかった場合には、生チョコにするのはいったんあきらめて、温かい牛乳を加えてホットチョコレートにするなど、違う楽しみ方をすることもできます。

監修:関岡弘美(料理研究家)