揚げ油・天ぷら油の保存と再利用
使用後の揚げ油や天ぷら油は、適切に処理して保存することで2〜3回は繰り返し使えます。ただし、揚げた食材や揚げ時間・温度にもよるため、油が劣化している場合には廃棄します。
冷めないうちに揚げカスを取り除く
①揚げ終わったらすぐに揚げカスをすくい取る
鍋に揚げカスが残ったままにしておくと油のいたみの原因になるため、揚げ物が終わったら早めに取り除きます。あくとり用の網目の細かい網じゃくしを使うと、唐揚げ粉などの細かい揚げカスもすくい取ることができます。
②揚げ油をこす
人肌程度まで油が冷めたら、こし器(ザルなど)で油をこします。この時こし器の上にペーパータオルを1枚しくと、より小さな揚げカスまで取り除くことができます。油が冷めすぎると粘りが出てこしにくくなるため、完全に冷める前に作業します。
市販のオイルポットは、付属のこし器でこした後そのまま蓋をして保存でき、便利です。オイルポットがない場合には密封できるビンなどを用意します。
冷暗所で保存し、早めに使い切る
油が完全に冷めてから蓋をし、冷暗所で保存します。蓋をすることで酸化を防ぎ、水や虫が入らないようにします。次回揚げものをするまでとっておいてもよいですが、都度炒め物などに使うと早めに使い切ることができます。一度使った油は、揚げ物の回数に限らず日数の経過でも酸化が進むため、できるだけ早く使いきります。
油を廃棄する目安
油の劣化は見た目に表れます。以下の5つの項目の中で、1つでもあてはまる状態になったら油を廃棄します。
①濃い茶色に濁っている
繰り返し使用した油は色が濃くなっていきます。
②泡が消えにくくなる
食材を取り去っても泡がしつこく残ったり、消えにくい小さな泡で食材が見えない状態になるようになったら、新しい油と交換時です。
③180℃くらいで煙が出る
新鮮な油であれば230℃〜240℃くらいまでは煙が出ません。
④粘りがでる
温度が下がったときに、菜箸にまとわりつくような粘りが出てきたら、油が疲れてきた証拠です。
⑤嫌なにおいがする
劣化した油は、加熱すると油くさい不快なにおいがし、揚げ物も味が悪くなります。
参考:日清オイリオ 揚げ油の後かたづけ(http://www.nisshin-oillio.com/kitchen/study-oil/cleanup.html)