オーブントースターを使った調理の注意事項・禁止事項

オーブントースターは、大きく分けて「単機能タイプ」「温度調節タイプ」「火力切替タイプ」の3つのタイプに分かれています。
それに加えて、ヒーターの種類や加熱方式の違い、付属品など、各社のオーブントースターには様々な仕様や搭載機能があります。

タイプや製品によって、禁止事項、注意事項が異なってくるため、必ずご家庭で使用されている製品に同梱されている取扱説明書を確認し、記載事項に従って調理をしましょう。

発火原因になる食材に注意

食材によっては、正しく加熱しないと発火などのおそれがあり、やけどや怪我、破損などに繋がります。

発火事例は?

  • 汁や油が出るものを焼き網に直接載せて加熱(揚げ物、生の魚や肉など)
  • お餅など加熱中に形状が変化する食材
  • バターやジャムを塗ったパンなど
  • 薄くスライスした小型のパン(フランスパンなど)
  • 高さのある食材(自分でカットした食パンなど)
  • 油脂加工品や油分の多い食材の過加熱(バターロール・クッキー・薄切りパン・もち・かきもち・天ぷら・餃子の皮・水分の少ない食品・アルコールを含む食品など)

原因は?

  • 加熱中に食材からでた油がヒーターに落ちて発火(例:揚げ物、生の魚や肉など)
  • 食材がヒーターに接触し発火(例:お餅など)
  • バターやジャムなどを塗った部分が過加熱され発火
  • パンから垂れたバターなどがヒーターに落ちて発火

予防策は?

  • 発火を防ぐために、使用中は本体から離れないでください。特にクッキーやもちなどの燃え易い物を調理するときは、絶対にそばを離れず出来具合を見ながら調理してください。
  • 加熱中に食材から汁や油がでるおそれのある食材は、必ず製品付属の受け皿やトレイなどを使ってください。
  • アルミホイルなどで、それらの食材を包んで加熱する場合も、隙間などから油が落ちるおそれがあるため、焼き網に直接のせずに、受け皿やトレイなどにのせて加熱してください。
  • 付属品に受け皿やトレイなどがない場合は、耐熱性がある受け皿やトレイなどを使用してください。
    ※必ず使用する受け皿やトレイに付属されている取扱説明書の記載に従い、使用してください。
  • お餅など形状が変化する食材は、焼け具合を見ながら焼き網から落ちないようにしたり、ヒーターに接触させないように注意してください。
  • 薄くスライスしてあるパンや、逆に厚く上側ヒーターに近接するパンなどは、加熱のされ方が異なるため、過加熱になり易く、焦げや発火に至る場合があります。必ず様子を見ながら、加熱しすぎないように注意してください。

発火原因になる道具に注意

道具には、オーブントースターに不向きなものや使用できないものがあります。
あやまって使用すると発火などの原因になる場合があるので、注意しましょう。

発火原因になる道具とは?

  • ラップ
  • 牛乳パックや紙コップなど紙製の器
  • 樹脂製やシリコーン製の容器

原因・予防策は?

紙製の器は燃えてしまったり、樹脂製やシリコーン製の容器は変形したり溶けたりすることがあります。また、ラップは破れたり、とけて食品の中に入ったりすることがあります。
使用する道具や器は、オーブントースターに使用できるか、耐熱温度はどの程度かなど、必ず使用する受け皿やトレイに付属されている取扱説明書の記載に従い、使いましょう。

受け皿やトレイの使い方に注意

受け皿やトレイは、オーブントースターを安全に使用するための大切な道具です。
必ず取扱説明書に従って、製品に付属されている受け皿やトレイを正しく使用してください。
製品に付属されていない場合は、耐熱性がある受け皿やトレイなどを使用してください。
※必ず使用する受け皿やトレイに付属されている取扱説明書の記載に従い、使用してください。

油を入れて使用しない

受け皿やトレイなどに油を入れて加熱をすると、発火するおそれがあります。
また、内部にこぼれると、オーブントースターの本体が燃えるおそれがありますので、絶対に油を入れて使用しないでください。

水をはって使用しない

オーブン感覚でプリンなど蒸し焼き調理をするために、受け皿やトレイなどに水をはって使用しないでください。機体内部で水蒸気が結露し、絶縁不良になるなど感電の原因になります。
また、機体内部を腐食させて製品の寿命を短くするだけでなく、製品の周囲へ好ましくない影響を及ぼすおそれがあります。
※オーブントースターの種類によっては、プリンや蒸し焼き調理ができるものもあります。
ご使用の機種の取扱説明書をよく読んで確認してください。

こまめに掃除をしよう

調理くずや油分などが受け皿やトレイおよび庫内にたまった状態で使い続けると、発火の原因になる場合もあります。こまめに掃除をして使いましょう。

アルミホイル使用時は、必ず受け皿やトレイなどにのせよう

柔らかくなった食材や、食材から出た油などがアルミホイル(の孔や端)から漏れてヒーターに接触すると発火するおそれがあります。
また、アルミホイル自体がヒーターに接触すると、溶けて発火するおそれがあります。
アルミホイルの注意事項をよく読んで使用してください。

クッキング用シート使用時は、必ず取り扱いや注意事項をよく読んで使用しましょう。

クッキング用シートには、オーブントースターで使用できるものがありますが、誤った使い方をすると発火するおそれがあります。クッキング用シートの注意事項をよく読んで正しく使用してください。

必ず屑受けトレイの掃除をしましょう

パンくずなどが製品の底側にある屑受けトレイにたまった状態で使い続けると、発火の原因になります。必ずこまめに掃除をしましょう。

お子様の手が届かないところで使用する お子様(特に乳幼児)だけで使わせたり、お子様の手の届くところでは絶対に使わないよう、十分ご注意ください。場合によっては、やけどや怪我をするおそれがありますので、必ずお子様の手が届かないところで使用しましょう。

参考

一般社団法人 日本電機工業会:「オーブントースター 使用上のご注意事項